自分への”なぜなぜ・どうして攻撃”から出会った本
私は毎日簡単な日記を書いています。その日に考えていることなどを適当に書いているのですが、するといかに自分がいつも「なぜ自分は…」という考えをしているか気付きました。
例えば私は日頃から将来のお金の心配ばかりをする癖があって、その事で無駄に不安な時間を過ごしてしまったりしていました。その事で「なぜ自分はこんなにお金の心配ばかりしてしまうんだろう?」と思って自己嫌悪に陥ったり。
またイライラしてしまった日は「なぜ自分はすぐにイライラしてしまうんだろう?」「イライラしない自分になりたい!」と思い、”イライラしない方法〜”系の本やサイトを調べまくったり。
果ては「なぜ自分はこんなつまらないことでいつもクヨクヨ悩んでいるだろうか」という疑問に行き着き、精神科医である水島広子先生の「小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ 」出会ったのでした。
目からウロコの本でした
こんな性格なので、この本に出会うまでも、”自分に自信が持てる〜系”の本や”自己肯定感を高める〜系”の本はたくさん読んできました。
しかしこのフレーズとの出会いで初めての衝撃を受けます。
「なぜ自分は〜」という問いは、問いのように見えて、単なる自己批判。
自己批判をしていたら、自分についての感じ方は悪くなりもちろん自信は感じられない。
普段自分が常に考えていたことは、問いのように見えて自己批判だったんだ…! そんなことを続けていたらモヤモヤして気分が落ち込むのも当たり前ですよね。
人間にはできることに限りがある。「努力すればなんでも達成できる」ということはない。
”DO”の思い込みを向けてしまうと、「できない自分」に意識が向いてしまいいつまでたっても自信を感じられない。
限界がある自分に対して、常に良い感じ方をしていくということは、限界そのものも愛おしく思っていくこと。
「努力すればなんでも達成できる」という「DO」を見ずに「こういうときに緊張しちゃうのもは、まあ人間だからね」と受け入れるBEが持てると、それが自信を支える大きな柱となります。
※自分なりにまとめているので原著と少し異なります
確かに私が自分を「なぜ自分は…」と問い詰めていたのは、そもそも根底に「努力すればなんでも達成できる」という考えがあったのかもしれません。
イライラも努力すれば消えるはず、将来のお金の心配も努力すればなくなるはず…という風にです。
でもこの本に書いてある通り、人は皆生まれ持った能力や性格、それまでの体験や環境などそれぞれその人なりの「事情」がある訳で。
「あの人もきっと何らかの事情があるんだろうな…」という考えは、自分にも向けることができると知った時に本当にハッとしました。
こう考えるようにして行きたい
「なぜ自分はお金の心配ばかりしてしまうんだろう」
→「こんなに金の心配しちゃうのも、まあ人間だからしょうがないよね。」
心配したって、別にいい。
「なぜ自分はいつもイライラしてしまうんだろう」
→「いつもイライラしたってしょうがないじゃん。人間だもん。」
イライラしたって、別にいい。
こんな風に考えることで、「今はこれでよい」という感覚を持つ。そうすれば自分に対して良い感じ方をできるようになり自信が身につく。自信があればどんな現実も受け入れる、と書かれています。
もちろんいきなり考え方を変えるのは無理ですが、最近は自分をなぜなぜ攻撃で追い詰めることも少なくなり、少しは穏やかに過ごせる時間が増えたように感じます。
例えばブログだって「どうして自分は毎日更新できないんだろう…」と落ち込むのではなく、「たまには書けない日もあってもいいよね」という風に考えるようにします(笑)
そうすれば自然と、書きたいと気持ちが湧いてくるかもしれないし。
水島広子先生の本、本当におすすめです
今回の記事では”「なぜ」攻撃による自己否定をやめる”という部分だけ取り扱いましたが、他にも”「自分にしかできない仕事」は幻想」””「自分の価値は考えずに、何に価値を起きたいかという視点を持つ」”などなど、本当に心が楽になる内容がたくさん詰まっている癒やしの本です。
少しでも生きづらさを感じている方は、一読してみてはいかがでしょうか。